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OOH・DOOH/マーケティングコラム

2025.09.01 OOH・DOOH/マーケティングコラム

動画広告の配信先はスマホだけ?DOOHならではの”没入感”が生活者の記憶に残る動画体験を生む。

ダイナミックで没入感のある広告体験
スマートフォンの普及により、動画広告はマーケティングに不可欠な手法となりました。多くの企業がYouTubeやSNSで動画広告を配信し、ターゲットにアプローチしています。しかしその一方で、「インストリーム広告はすぐにスキップされてしまう」「SNSのタイムライン上では、音声OFFで視聴されることが多く、メッセージが伝わりきらない」といった課題を感じているご担当者様も多いのではないでしょうか。

もし、あなたの動画広告が、よりダイナミックで、人々の記憶に深く刻まれる方法を求めているなら、その配信先をスマートフォンの画面の外、つまり「街」に向けてみてはいかがでしょう。DOOH(デジタルOOH)は、動画広告の新たな可能性を切り拓くスクリーンです。本記事では、DOOHならではの"没入感"が、いかにして生活者の心を掴み、強力なブランド体験を生み出すのかを解説します。

1. スキップ不可、音声ON。DOOHは動画広告の「理想的な視聴環境」

DOOHは動画広告の「理想的な視聴環境」
Web上の動画広告が抱える最大の課題は、ユーザーが広告視聴をコントロールできる点にあります。ユーザーは興味がなければ広告をスキップし、ミュートにし、あるいは画面をスクロールして視界から消すことができます。これはユーザーにとっては快適ですが、広告主にとってはメッセージを完全に伝える上での大きな障壁です。

一方、DOOHはこれらの課題を根本から解決します。まず、DOOHには**「スキップボタン」が存在しません**。街の広場や駅のコンコースといったパブリックな空間で放映される動画は、その場にいる人々が半ば強制的に視聴することになります。もちろん、ずっと画面を注視するわけではありませんが、移動中や待ち時間といった「手持ち無沙汰な時間」に、自然と視界に入り込み、意図せずともメッセージが刷り込まれていきます。

さらに、多くのDOOHは**「音声ON」**で放映されることを前提としています(もちろんロケーションによります)。Web動画の多くがサイレント視聴を想定してテロップ中心の構成になるのに対し、DOOHでは音楽や効果音、ナレーションといった音声要素を最大限に活用できます。映像と音が一体となることで、ブランドの世界観をよりエモーショナルに、そしてリッチに伝えることが可能になるのです。この「スキップ不可」と「音声ON」という特性が、DOOHを動画広告にとって極めて理想的な視聴環境にしています。


2. "街の風景"になるスケール感が生み出す、圧倒的なブランド体験

スケール感が生み出す、圧倒的なブランド体験
スマートフォン画面との決定的な違いは、その**圧倒的な「スケール感」**です。手のひらサイズの画面で見る動画と、視界を埋め尽くすような巨大なスクリーンで見る動画とでは、視聴者が受け取るインパクトと没入感は全く異なります。

例えば、新宿や渋谷の交差点にある大型ビジョンで放映される、高精細な企業のブランドムービーを想像してみてください。それはもはや単なる「広告」ではなく、街の風景と一体となった「映像作品」であり、その場にいる人々の視線を釘付けにします。美しい映像やダイナミックな音楽は、人々の感情を揺さぶり、広告の内容を記憶に深く刻み込む「エピソード記憶」として残りやすくなります。

このスケール感は、特にラグジュアリーブランドのイメージ広告、自動車の走行シーンをダイナミックに見せる広告、あるいはアーティストのミュージックビデオなど、世界観の表現が重要となる動画コンテンツと非常に相性が良いと言えます。DOOHは、ブランドが持つストーリーを、日常空間の中で非日常的なエンターテイメント体験として提供するための、最高の舞台装置となるのです。


3. 動画広告の「メディア最適化」:スマホ用とDOOH用の違いとは?

動画広告の「メディア最適化」
DOOHが動画広告の強力な配信先であることは間違いありませんが、Web用の動画広告をそのまま流用するだけでは、その効果を最大化することはできません。「メディアの特性」に合わせたクリエイティブの最適化が必要です。

Web動画(特にSNS)の特徴と最適化ポイント

視聴環境: スキップされやすい、音声OFFが多い、縦型視聴が多い。
最適化: 最初の3秒で惹きつける「冒頭インパクト」、テロップ中心の構成、縦型画面への最適化が求められる。

DOOH動画の特徴と最適化ポイント

視聴環境: スキップ不可、音声ONが基本、視聴距離が遠い、視聴時間が短い(数秒~十数秒)。
最適化: 遠くからでも一目で認識できる**「大胆なビジュアルとシンプルなメッセージ」**が重要。細かいテロップは読まれにくいため、ブランドロゴや商品パッケージを大きく表示し、音楽や効果音で注意を引く構成が効果的。また、通行人が繰り返し見ることを想定し、何度見ても心地よい映像や音楽であることも大切です。

このように、同じ動画素材を使う場合でも、DOOH用にはテロップを減らしてロゴを大きくする、Web用には冒頭にハイライトシーンを入れる、といった編集上の工夫を施すことで、それぞれのメディアでの広告効果を高めることができます。


4. オンライン動画施策との連携で効果を最大化する

オンライン動画施策との連携
DOOHの動画広告は、単体で完結させるのではなく、オンラインの動画施策と連携させることで、さらに大きな相乗効果を生み出します。

最も効果的なのは、**「DOOHで認知を獲得し、Web動画で理解を深める」**という役割分担です。まず、DOOHのショートバージョン(例:15秒)の動画で、街行く人々に広くブランドや商品を印象付けます。ここで重要なのは、多くの情報を伝えようとせず、インパクトと記憶への定着を最優先することです。

そして、DOOHに接触したであろうエリアのユーザーに対して、Web広告(YouTube、SNSなど)で、より詳細な情報を含むロングバージョンの動画を配信します。DOOHで「あの広告だ」という既視感が生まれているため、Web上での動画広告もスキップされにくく、視聴完了率の向上が期待できます。

スマートフォンの画面の中だけで完結しがちな動画マーケティングの世界に、DOOHという「リアルな巨大スクリーン」を加えること。それは、生活者に忘れがたいブランド体験を提供し、競合との差別化を図るための、強力な一手となるでしょう。

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01企画/プリプロダクション映像制作は目的に沿ったコンセプトとアイデアの策定、シナリオ・コンテ制作、キャスティング、 ロケーションの選定、予算や進行管理などの事前準備が必要になります。それらをプロデューサー・ディレクターが最適なスタッフィングでお客様と密なコミュニケーションを取りながら決定していきます。 02撮影/プロダクション映像撮影は、プリプロダクションで企画された内容に基づいて、実際に映像を撮影するフェーズです。この段階では、キャスト、スタッフ、機材、 ロケーションを使って、映像の素材を収録します。撮影中にクオリティの高い映像と音声を収録することが、最終的な映像作品の出来栄えに直結します。 03 編集/ポストプロダクション編集やポストプロダクションは、映像制作の最終段階であり、撮影された素材を整理し、最終的な映像作品として仕上げるプロセスです。映像を視覚的に整理し、音声やエフェクトを加え、 視聴者に伝わる形で作品を完成させます。ポストプロダクションは、映像のクオリティを大きく向上させる非常に重要なフェーズです。

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